耳鼻科領域の病気のチェックポイント
耳の病気に関していうと、まずは耳の「聞こえ」が悪くないか、注意してあげてください。
日常生活のなかで、背後から声をかけて反応をみることや、TVの音量の大きさなどで、難聴に気づくことがあります。
小児の難聴は学業への影響も指摘されており、病気の治療や補聴器の装用など適切な対応が必要となります。
鼻やのどの病気では、口呼吸の有無や睡眠中の呼吸状態を確認してください。
常に口を開けていたり、鼻をよくすすっている、鼻をよくかいているなどの症状がある時は鼻炎である場合が多いです。
鼻内の観察やアレルギーの血液検査で診断をおこない、各種アレルギーの薬やステロイド点鼻薬の処方、また場合によって舌下免疫療法を検討します。
また、風邪をひいていない時でもいびきをしている場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があり注意が必要です。
小児の睡眠時無呼吸症候群では、成長障害や学習障害が指摘されており、適切な対応が必要です。
原因はアレルギー性鼻炎や口蓋扁桃肥大、アデノイド(扁桃の一部)肥大が多く、診断のためにご自宅でも出来る簡易無呼吸検査をおこないます。
治療としては、投薬治療をおこなったり、扁桃摘出やアデノイド切除術といった手術目的に連携病院へ紹介をします。
下表のような症状に気づいたときは、お早めに当院をご受診ください。
このようなときは当院をご受診ください
- テレビなどを大音量で見ている
- 名前を呼んでも、反応がない
- 聞き返しが多い
- 耳が塞がった感じがするようだ
- いつも鼻が詰まっている
- 鼻風邪をひきやすい
- よく口をポカンと開けている
- いびきをかいている
- のどが腫れている
- 熱が出ることが多い
- のどに異物感を覚えているようだ
など


