このようなときは当院をご受診ください

  • 首の痛みがある
  • 首に違和感がある
  • 喉仏(のどぼとけ)の下が腫れている
  • 顎の下がはれている
  • 耳の下が腫れている
  • 首の横側が腫れている
  • 口腔内が乾燥している

など

甲状腺疾患

甲状腺は、喉仏のすぐ下にあり、気管の前面を取り囲むように位置している器官です。
大きさは3~5㎝、重さは15~20グラムしかないのですが、身体全体の新陳代謝を調節するなど重要な役割を担っています。
普段は自分で触ってもなかなかわからない器官ですが、炎症がおきたり、腫瘍ができるとしこりとしてふれるようになります。
症状としては、喉仏の下の腫れや痛み、また甲状腺のホルモンバランスが乱れると、疲れやすさや便秘、下痢、動悸、冷えなどの症状がでることがあります。

診断のために、触診やエコー検査、血液検査をおこない、必要に応じて連携病院に紹介をします。

頸部リンパ節腫脹

ウイルスや細菌に感染することによってリンパ節が腫れると、患部を触った際の痛み、発熱、倦怠感などの症状が出現します。
頸を押したり曲げたりすると痛みが強まる場合もあります。
診断には採血やエコー検査などをおこないます。
通常は抗菌薬や鎮痛薬などの投与により、1~2週間で症状が改善するのですが、糖尿病などの基礎疾患のある患者様の場合は症状が悪化しやすく、連日の点滴治療が必要となることもあります。
また、頚部リンパ節腫脹のなかには、リンパ節そのものが悪性化する悪性リンパ腫、甲状腺や咽頭などのがんがリンパ節に転移して発症する転移性リンパ節などもあります。
がんが疑われる場合は、エコーや内視鏡検査などで診断し、当院と連携している専門病院にご紹介をします。

唾液腺炎

唾液腺と呼ばれる唾液を作る器官に炎症がおこる病気です。
唾液腺には、耳の周囲にある「耳下腺」、顎の下にある「顎下腺」、口腔内にある「舌下腺」があり、いずれも左右にあります。
炎症の原因は様々ですが、ウイルスや細菌の感染によるケースがよくみられます。
例えば、おたふく風邪もムンプスウイルスというウイルスにより、耳下腺や顎下腺に炎症がおこる病気です。加えて、唾石という唾液腺にできる石で唾液がねづまりを起こして炎症が生じる場合もあります。その場合は、食事とともに唾液腺が腫れるのが特徴です。

症状としては、急な唾液腺の腫れと痛み、発熱といった症状が現れます。
血液検査やエコー検査などで診断し、治療には、抗菌薬や鎮痛薬などを処方します。
また、徐々に唾液腺の腫れがおこってくる場合は、唾液腺の腫瘍の可能性があります。
腫瘍が疑われる場合は、触診やエコー検査で診断し、連携病院にご紹介をします。